ますます近づきたくないリューヤ。
だがこの下手くそな遅いブルに、
カーブを曲がる都度追いついてしまうのだから気が気ではない。
いっそのこと自車を停めて、しばらく休憩していれば良かったのだが、
新車の慣らし運転をはやく終わらせたかった彼は、
そのダラダラと走るブルに追従するような走りになってしまっていた。
そんな走り方になって10分もしただろうか。
突然、前方のブルが急停車し、中から何人かが降りてきた。
ちょうど直線ホワイトニングで距離が空いていたので、
リューヤは充分な余裕を持って減速した。
歩行者である彼らをゆっくりとかわすつもりだったが、
どうやらリューヤに止まれと合図しているようだった。
ブルの後ろにセリカを停め、車を降りるリューヤ。
ブルの5人組は、なぜかカンカンに怒っていた。